オタク長文・ログ

オタクのチラシの裏。書いてる人 わらびもち

映画見に行った日記

急に子持ち自我の日記。

https://warabimochi333.hatenablog.com/entry/2023/11/08/234654

こっちのエントリに書いたとおり私個人はすごく楽しく見たんだけど、連れていった5歳娘の感想は「怖かった」。
鑑賞中泣いてしまった。

 

元々暗い映像や大きな音が苦手で、工場に襲われるシーンが本気で怖かったみたい。
あとしろくまが工場に取り残されるところとか。
「工場が捨てられちゃうところがかわいそうだった」とも言っていた。

3歳ぐらいの時に配信で見た「ひみつのコ」映画ですみっコにドハマりし、過去2作は繰り返し見まくっている。
ここ最近はポケモンに押され気味だけど、一時期は脳の8割すみっコぐらしでできていた。
この映画も何カ月も前から見に行くのを楽しみにしていて、これが娘にとって映画館デビューだった。
その結果が「怖かった」になってしまい……期待も大きかった分、かわいそうなことをしてしまった。ミスったな~~~!


すみっコぐらし映画にあのシーンがあることについては批判する気は無い。
すみっコは未就学児も見るけど大人もターゲットで、アンパンマンみたいな子供向けではない。
テーマとしては、1作目から続いているのと根底は同じだなと思う。
ただ今回「明確なピンチ」「ハードな画面と音」が追加要素だった。
過去2作は優しい世界・優しい画面で作られていたけど、同じテーマを維持しながら次を作るなら、こういう盛り上げ要素は追加せざるを得なくなるかも。
メインターゲットが子供なら客層は入れ替わるけどすみっコはそうじゃないし。ゆるい場面だけで新鮮な山場を作り続けるのは無理があるのかな…と思う。

それに、メインターゲットが未就学児であるプリキュア映画もあのぐらいの描写はある。
なんだったら年によってはめちゃくちゃハードな時もある(ドキプリ映画とか…)。
でもプリキュア映画って絶対に「怖い敵」「プリキュアのピンチ」「戦う」シーンがあることが事前にわかっている。
なんならテレビシリーズを見ていればそれらに多少は慣れる。
でもすみっコにその構えが必要だったのはまったく予想外で、娘を怖がらせてしまった我々にとっても結構ショックな出来事になってしまった。

すみっコ映画のピンチシーン自体は大人が見れば全然怖くはない。
けど、そういうの苦手な子供って「画面が暗い」とか「音が大きい」だけですごく怖がってしまう。
まほプリ映画(わりと明るい作品だと思う)の敵の姿シーンでもお子様の鳴き声が聞こえてきて、「これで!?」ってびっくりしたのを思い出した。
(これは私が子持ちになる前に見に行ったときの記憶で、娘はこれまでプリキュアに興味がなくテレビも映画も見てない)
Twitter検索しててもやっぱり4~6歳ぐらいで怖がったり泣いてしまった子は見かける。苦手じゃない子や慣れてる子は全然平気だと思うけど。


娘は翌日も思い出しては「映画怖かったな…」と話していて、申し訳なくなった。
でも過去作見てて今回はあんなシーンあるなんて予想できねーよと思うし、もし事前に情報知ってたとしてもすみっコ映画自体はめちゃくちゃ楽しみにしてるから見に行かない選択もなかなかできない。
どうすればよかったのか正解がわからん。難しい。

映画が怖かった話をされたら、楽しかったり可愛かったシーンの話をするようにはしている。
怖がる一方で、話を理解して楽しんだ様子も見受けられていて、保育園で経験した行事になぞらえて「これってあれと同じ感じなのかな」みたいなことを話してくれたりして、もうこういうことも考えられるんだな…という感慨はある。

「ふと見た映画に怖いシーンがあってトラウマになった」は経験として珍しくないし、娘の人生の一部と思うしかないんだろうけど、ずっとめちゃくちゃ楽しみにしていたのがこの結果ですごくかわいそうとか、私も終わった後楽しく映画の話したかったのにという無念さがあり、なかなか割り切れない。
回避不能のどうしようもない事故に遭ってしまったという感じ。時間が解決してくれるとは思うんだけど。
楽しい映画館デビューにしたかったけど失敗に終わったな…という話でした。

帰宅後、テレビ放送の「そらいろのまいにち」は楽しく見た!

映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ 感想

すみっコぐらしはキャラの設定とか脇キャラがなんとなくわかる、ぐらいの知識。
そんなに詳しいわけではない。
過去2作は見てる。

しろくまの母と双子のきょうだい初めて見た。毛がモコモコしてる…!しろくまは毛が短いから寒がりなのかーと納得した。
・ぺんぎん(本物)どこ行った?
・偶然工場に行った翌日に突然勧誘…というかお迎えが来るの怖い。
・それすみっコたち承諾してないよね?と思ってるのにあれよあれよという間に工場で働くことになってるのが怖い。しかも2週目特典社員証て、いつ社員になったんですか…?
・住処と食べ物提供…怖い。
・褒めて「おもちゃ作ってみない?」みたいな誘い文句だったのにノルマがある。
・日々増えるノルマ。日々決められるMVP。生産数推移のグラフが停滞すると増やされるノルマ。
・これガチの労働だ…なんでこんなに強制的に働かされているのかわからない。労働契約もしてないのに…。
・朝からラジオ体操 工場あるあるすぎる。
・とにかく労働の描写が現実的で精神がキツイ。なぜすみっコ映画でこんな気持ちに…。
・事故が起きてるのにひたすら持ち場に戻って生産を指示してるのも怖い。
・みにっコ出荷事故→町の様子を知れるところ、みにっコにも活躍パートがあって嬉しい。
しろくま、北から逃げるとき家族に何も言わなかったんだな…。でも大事なぬいぐるみ送ってくれる関係。
・工場に襲われるシーン、ハードでびっくりした。こんなに明確にすみっコがピンチになるシーンは過去作には無い。作画もすごく動く。
・ぺんぎん(本物)ともぐら!
・危険だとわかっていても泣いている子を放っておけないすみっコたちは優しい。やっぱり優しさの映画だと思う。
・工場が打ち捨てられてしまった理由、特別な出来事があったわけではなくだんだん廃れてしまって…なのがリアルな描き方だ。
・と同時に、そういう理由だから焦って必死に生産数を上げようとしていたんだなと気付く。
・何度も差しはさまれる幼少期のしろくまがきょうだいと一緒にツギハギのくまぬいぐるみを大事にしていたり、それを母が修復するエピソード。
  実はくま工場長(と同じラインのぬいぐるみ)だったことが明かされ、「壊れても捨てずに大事にしているよ」という回収の仕方と優しさがよかった。
・本来の役目を果たせなくなってしまったものは捨てられてしまうのか?という命題に対し、工場が人を笑顔にする目的で生産していたぬいぐるみを大事にしているしろくまという巡り合わせが素敵でした。
・過去の悲しい事情のせいで暴走してしまったが、本来の姿は…→これプリキュア映画の敵でよく見るフォーマットだ。
・毎度のことながらエンドロール本当に良い~~!!工場の再就職探し!この優しさが毎回好きだ。
・あげもの?衣ついてるのとか電車になってるのかわいい。喫茶すみっコの従業員になろうとしてるのもまめマスターたちが困っていて良かった。
・映画館になるという結末…!「みんなを笑顔にできる場所」になったのがすっごく良かった。本当に良かった…。さらなる巡り。
・違う形でみんなを楽しませる次の人生が始まっていてよかったね…happy end!
・エンドロールのあとの仕掛けも良かった!

 

後半、工場の事情がわかるあたりからベロベロに泣いてました。面白かった!
見終えてから、キービジュ2種を見返すととても良い。どちらもちゃんと「工場」が真ん中にいるんだな。

SideMとの今後の付き合い~CIRCLE OF DELIGHTに期待したい~

8thライブ楽しかったな。
でもSideMライブは行けば楽しいのはまぁわかり切ってるんだよね。ライブ楽しかったからいいやにはなれない。

ただ、今回の良かったこととしては「CIRCLE OF DELIGHT」の詳細発表。
元々ロードマップの2023年秋のところに「新CDシリーズ」「CDと連動したストーリー」とは書いてあったから情報自体は既出ではあったけど
https://idolmaster-official.jp/news/01_8471
(だからクラファが新曲直後のMCでストーリー付いてることを口止めされてたのわからんかったな。もう知ってるよ)
まさかクラファがバーミヤンでチャイナ曲だと思わなくて…でもこういうの求めてたんだよ!

ユニット曲、FRAMEあたりは色んな曲調あってすごく良いと思う一方、ユニットによっては正直代わり映えしない印象だったりもするから…。
仕事に合わせて冒険した曲っていうのは嬉しい。
ただ、オタクはめちゃくちゃ湧いてたけど、披露する方は不安だったんだなとたけおMC聞いて思いました。

クラファはまだ早かったかもしれんけど、他ユニットはこのぐらい思い切ってちょうどいいです。
他ユニットも今までにない意外なやつとか期待していいか?

 

4月から抱えている怒りポイントとして「サイスタ終了の雑さ」がある。
サ終の判断は仕方ないと諦められるところはある。
ソシャゲという商売が頭打ちで、コラボも好調だしMはそこから脱却したいという発想もわかる。
でも、あの突然かつろくな終了施策さえしてもらえないままの虚無な終了はなんだったのか。
他のソシャゲでもこんなの聞いたことないよ。

そもそも直前にモバエムもめちゃくちゃ性急に終わらせられている。
モバマスが長期で丁寧な終了までの導線が引かれている隣で、あまりにも突然の更新打ち切り。
続報がないまま放置されて7th開催とか、あの辺もだいぶ心が死んだ。
でもこっちはオルトの事情もあるのかも…という納得もできた。

でもサイスタってバンナム謹製で、終わらせる時期や内容もバンナムだけで決められるんじゃないでしょうか。
だから丁寧にやってくれんのかなと思っていたら逆で。外注が一切関係ないからこそ、終了の判断したら即切りできて便利だったんだね。
愛着もって遊んでくれてたユーザーへの寄り添いをする気とか別に無いんだなとしか受け取れなかった。
(現場が頑張ってくれているのは理解するけど運営側が)

だから、むしろコンテンツ続ける方が不思議だった。
こんな酷い扱いした客にまだ金出させようとするって正気なのか。それでもついて行くと思われてるのはさすがに舐められすぎなんじゃないか。
↑気持ちとしては結局これ
これまでもSideMひいてはアイマスのオタクを止めたいと思うタイミングは何回もあったけど、今回は本気でもうバンナムに金を払いたくないと思った。

ただ、10月の8thはそれより前から発表されていてもう行く気になってしまっていたからここまでは参加しようと思った。
でもその先は未定。年末に切れるアソビプレミアム会員は更新しないと決めていた。
最速先行でチケットを取らない以上、ライブへのモチベもそのまま下がるかもしれない。

SideMのライブは楽しい。
でも私がキレてるのはライブ以外の箇所だから、ライブが楽しいからまだSideM続けよう!にはならない。
今後どんな風になったところで、2023年4月に受けた仕打ちへの恨みが無くなることって絶対にない。
嫌ならすっぱりやめるべきなのに、コンテンツ自体はまだ好きだから簡単にやめられない。
だから自分の中でまだ続けてもいいと思える何かがあるかどうかを探しにいったみたいな感じだった。

そんな中で、中華ファーストが曲もイラストもすごく良くて新鮮で、
お仕事のストーリーとそれに合わせた曲出すっていうのはきっとゲームでやりたかったことの続きで、
GROWING SIGN@Lシリーズと同じだけどそれより振れ幅が大きくなってて、これならまだ見ていたいなと思った。

とりあえずクラファとFRAMEのストーリー見てアソビプレミアムはどうするか判断しようと思います。

完全ドキュメント 北九州監禁連続殺人事件 考えたこと

読んだ。
胸糞すぎて有名な事件のドキュメンタリー。
図書館でたまたま見かけたから借りてみた。
https://www.amazon.co.jp/dp/4163916598?tag=bunshun_online-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1&creative=6339

起訴されてるだけで7人が殺害されていて、監禁されていた17歳の少女が脱出したことで事件が発覚するんだけど、被害者の中には10歳と5歳の姉弟がいる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E7%9B%A3%E7%A6%81%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
事件詳細。閲覧注意。

この事件の概要を知る中で、どうしたって一番悲惨に思えてしまうのがこの10歳の女の子だ。
彼女は母方の祖父母、両親、弟と共に監禁され、自身も虐待されるし、家族が殺されるのを見せられて遺体の解体作業も手伝わされ
さらには母親や弟の殺害にまで加担させられる。当然その後の遺体の処分もだ。
被害者のうち、殺された順は彼女が7人目。
先に大人が全員殺される。
弟と二人だけになったあと、「何も言わないから(父方親族の)家に帰して欲しい」と訴えていたという。
だけどお前が言わなくても弟がどうなんだ?と脅迫される。
そうして弟も殺すよう仕向けられ、最後には自身の死の承諾もさせられる。
ずっと、10歳の子供になんてことを…という目線で読んでいた。

だけど、裁判記録をもとに時系列順に事件のあらましが説明されていき、ついに彼女が殺害のターゲットにされるあたりで、虐待される前の元気だったころの彼女の様子の記述があった。
SPEEDが好きで曲をよく歌っていたという。
ここを読んだ瞬間、印象がガラリと変わってしまった。

殺害当時1998年。10歳。
この子、多分同い年だ。

これまでずっと、XX年に何があって…と年代の記述はされていた。しかし実感を伴うことなく適当に読み飛ばしていた。
当時の自分に照らし合わせたりなんかしようと思ってなかった。だけど、SPEEDがヒットを飛ばしている時期に10歳というのは、そういうことなんだよな。

事件の発覚は少女が逃げ出した2002年だ。この時点ですでに殺害から4年経っている。
また、この本によると、事件詳細がわかるにつれ報道規制がかけられていたという。
実際そうなんだと思う。こんな大事件が印象に残らないはずがないのに、2002~3年ごろに知っていた記憶がない。
大人になってから、「残虐で有名な事件と言えば」みたいな流れで知ったように思う。

知った時期が遅すぎて、まるで体感が無かった。
急に自分が小4~5ごろの小学校の教室の光景とか担任の先生を思い出してしまった。
そんなに学校は好きじゃなかったしあまりクラスでうまくはやっていなかったけど、友達もいたし家族も仲良かったし平和に生きていたと思う。
遠く離れた北九州で、同い年の女の子がこんな生活をさせられていたのか。
元々ショックの大きい事件だけど、別のショックに襲われた。
同じ年齢で生きていた子なんだと気付いた途端、一気に身近になった。

子供が犠牲になる事件や事故のニュースを見ると、まだまだこの先の人生が長くて可能性があったのに、それが潰えてしまったことがつらいなと思う。
実際、今現在の自分は、10歳のときには全く想像もできなかった生活をしている。
当然だけど、あの頃の環境とは全く違う。
2023年にこんなに楽しい生活(仕事以外)ができているなんて、あの頃の自分は絶対にわからない。
人生の可能性の大きさを、身をもって実感している。

こうやって事件を振り返ることができているのも私がまだ生きているからで。
でもあの女の子は10歳で、こんな悲惨な生活の中で人生が終わっちゃっているんだよな。

みんな解体されて処分されたから骨すらも残っていない。
裁判で語られている女の子たちの様子も、逃げだした少女と共犯者女の証言からの伝聞でしかない。
やるせない。

この本もそうだし詳細なWikipediaもそうなんだけど、結局実際の事件を娯楽として消費している感じがしてモヤモヤする気持ちもある。
ただ、あとからWikipediaで知ったんだけど、主犯の息子が身分を明かしてYouTuberをしていた。驚いた。
本には書かれていなかったが(裁判では触れられていなかったからだろう)犯人たちの息子二人も虐待を受けていたらしい。
異常な生育環境で育てられ、凶悪殺人犯の息子として生きなければならない。彼が親(犯人)の名前を出してYouTuberするぐらい許されるよな…。

宝塚の逆転裁判を見た

宝塚歌劇団の「逆転裁判-蘇る真実」のDVDをお借りしたので見ました!
雑な感想日記。

登場人物名が英語版だったり、オリジナル色が濃くてなるほどくんのラブロマンス話であるという情報は知っていた。
日本人名で書きます。レオナだけはモデルの巴さんとの剥離があまりに大きくて巴さんと思えずレオナと呼びます。

かなりオリジナルの割合が大きいけど、逆転裁判1-5こと「蘇る逆転」をベースに、それ以外の話からもできるだけたくさん詰め込んでいるなと思った。
5月入ってから逆裁1をプレイし直していて今1-5の途中だからゲームの記憶はかなり鮮明。

髪型やビジュアル含めて本人じゃん!て思った人→御剣、ナツミさん、矢張。
特に矢張は初登場の事務所シーンで、ゲームの立ち絵の袖ブラブラさせるやつやってて感動した。
真宵ちゃんは無邪気で可愛かったけど、正式な助手になってるし矢張が本格的に口説いたりしてたので、20代かなと思った。

ゴドーさん絵のマグカップとか事務所のテレビ前のフィギュアとか、矢張のタイホくんTとか、グッズやたら使ってくれてるのもオタクは嬉しかった。
あとBGM、聞きなれたゲームのBGMが聞きなれないアレンジで流れていてとても良かったです。

最後の真犯人判明の過程はかなり逆転裁判ぽいなと感じた!
一方全部バレた瞬間「犯行に及んだのは権力に取り憑かれてたせいだった」を理由に善人ムーブするのが逆転裁判ぽくなさすぎて、ここは宝塚ナイズドなのかもしれん。

【2023/5/25 追記】

昨日ゲームの1-5クリアしたから気付いたんだけど、ここで成歩堂と御剣に対して「この2人がいるから大丈夫…」みたいなこと言うのはゲームの真犯人台詞からだったのね!

いやでもゲームの方とはキャラも状況も違うからなんか浮いてたんだな…。唐突だった。

あとレオナと巴さんの真犯人に協力する経緯、事件における妹の役割は完全に同じだったね。1-5の記憶が薄すぎて見た時は気付かなかったー。

【追記おわり】

 

みんなで歌って踊るところ楽しい!
当然だけど全員歌が上手い。なるほどくんと御剣のデュエットめちゃくちゃ綺麗で良かった。

レオナの「被告人は犯行を認めています!」は1-5の巴さんと同じ。
本人が認めてるのに強引になるほどくんが弁護を引き受けた理由は、1-5では茜ちゃんなんだけど、今作ではなるほどくん本人がレオナの無実を信じているからだった。
この態度は完全に1-4の御剣怜侍の「悪夢」に対するそれなので、めちゃくちゃなるほどくんぽいな~と思った。
あと詳細忘れたんだけど、裁判中イトノコ刑事にわりと失礼なツッコミ入れててなるほどくんぽかった。

 

以下ツッコミどころ。
1-5から流用の地下駐車場画像、今作脚本では触れられないクソデカの「A」が目立ちすぎている(ゲームでは駐車場はAとBの区画に金網で仕切られていて~という話になる)
オマージュしたいのはわかるが、そもそも遺体を地下駐車場まで移動する意味が無さそうだったな…。
学級裁判の回想シーンでゲームの幼少期イラストが出てきたけど、見慣れたやつと思いきやなるほどくんの服が変わっとる!御剣の服と合わせて制服って表現なのかな。
さらに突然レオナ幼少期が生えてきたうえに矢張が抹消されていて笑ってしまいました。幼馴染トリオもレオナにすり替わっており、矢張は特別仲良くも無く給食費盗んだだけのクラスメイトに…。

あと、裁判後の御剣との会話で「苦手なんだ、世間話…」が使われててびっくりした。1-3の裁判後の会話だ!
ただ、ゲームだと法廷以外での初めての直接会話シーンなんだけど
今作では真宵ちゃんに敵扱いされながらも普通に事務所に会いに来る間柄なので、味がだいぶ違った。
ゲームを知ってる分、今作時点での2人の関係が謎だった。大人になってから打ち解けてるようで打ち解けてなさそう。


全体的に、がんばって色々拾ってくれている!!という印象。面白かったです!

でもオリジナル話ならもっと思い切ってオリジナルに振ってもいいんじゃないのかな~と思わなくもなかった。個人の好みの話。

私はゲーム側からの摺合せばかり気にしちゃうけど、宝塚に詳しければ宝塚にとって必要な部分ももっとわかったんだろうなぁ。

 

夏には大逆転の宝塚がある。
脚本同じ人だし多分大逆転も相当オリジナル入るんだろうな。
公式のあらすじ読むと龍ノ介が弁護士を目指すことが大前提で亜双義は出てこないかなと思ったけど、1作目を見たらどうにかこうにかねじ込まれてそうだなと思い直した。

遠征厳しいから横浜だけ狙ってるけど、梅田の激戦見るにかなり厳しそう。徳を積むしかない。

東尋坊怖かった

親族と北陸旅行してきた。その中でも東尋坊の日記。

東尋坊、旅行の日程の中にちゃんと組み込んでなかったんだけど、最終日に時間ありそうだから寄るか!のノリで行った。
写真とかもちゃんと見たことなかった。

古くて寂れた駐車場と東尋坊タワー
駐車場管理のおじさんに「みんな揃って戻ってきてね!」と言われる。きっと鉄板ネタなのでしょう。
年季を感じるお土産屋さんの通り。平日だから数軒閉まってる。
なぜか1件だけ新しいオシャレカフェがあって景観から浮いている。

来た

事前知識が
・断崖絶壁
・自殺の名所
このぐらい。
だから、まぁ海の近くに行って崖っぽいところが見えるんでしょ~っていう予想。

ところが

向こう岸の地層が綺麗

遠くに見えるのは雄島

ボコボコの岩を歩いて、崖が覗き込める場所まで行ける。

断崖絶壁(目視)

怖すぎる。
転んだら死ぬ。
簡単に落ちそう。たしかに自殺しやすいのかも。

記念撮影中の親族の背後にいる崖を覗き込むオタク

写真じゃあんまり伝わらないだろうけど本当に恐ろしかった。
怖い怖い!!ってギャーギャー騒ぎながら端っこまで見に行ってしまった。
離れた場所から崖見るだけなのかと思ったらとんでもない。
完全に体験型アトラクション。全身で楽しんで帰ってきた。
転ばないか、スマホを落とさないかだけはとにかく注意していた。

遊んでる瞬間とかその直後はスリルを味わってはしゃいでたんだけど
翌日、仕事してるときとかに思い出しては
「あそこで転んでたらどうなってたんだろう…」
「親族全員が無事でよかった…」
とふと考えてしまった。
駐車場のおじさんトークも味わい深くなってきた。

令和5年にあんな場所まで柵やロープが何もなく観光客が行き放題なのが信じられん。狂っとる。平成初期ぐらいまでならわかるけど…。
けど事故があったら規制されるだろうから起きてないんだろうな、事故。ぐぐっても出てくるのって自殺・事件の話しかないし…。
あれだけ危ないとみんな気を付けるから逆に安全なのかも。

大はしゃぎしたのにジワジワ思い出し恐怖がある。なかなか無い体験だった。
周りの人にお勧めしたいかと言うと、行った人が事故に遭ったら嫌なのでしたくないかな。

日本語を味わう名詩入門 ⑲谷川俊太郎 感想

詩って難しくない?私はずっと難解だなーと思ってる。
小説みたいにストーリーがあるわけじゃないから、意味が読み取れないことが多い。

でも昔から谷川俊太郎さんは結構好きだなと思っていた。
教科書に載ってることも多いし、わかりやすいのにふと印象に残るフレーズがあったりして。

 

図書館の児童書コーナーで見つけた。
http://www.asunaroshobo.co.jp/home/search/info.php?isbn=9784751526590
日本語を味わう名詩入門 ⑲谷川俊太郎

 

収録されてるのは23編で、それぞれに解説がついてる。
ちょっと開いてみたら最初の方は知ってる作品だった。
2つ目の「かなしみ」は元々めちゃくちゃ好きなやつ。
ぼんやりとした喪失の話のあと、急に出てくる「透明な過去の駅」の「遺失物係」で胸が絞められる。
やっぱり谷川さんの詩が好きだと感じたから、1冊詩集を借りようと思った。
これも気になるけど、一般コーナーの詩集も見に行ってみた。
いくつかパラパラ見てみたけど、やっぱり大人用って載ってる量も多いし解説もないし、読んでてもピンと来なかったりする。
もちろん一般詩集はそれはそれで何かのテーマに基づいて編集されているはずだから、それの良さがあるのもわかるんだけど。(『名詩入門』は抜粋収録だし)

結局、最初に見かけたこの児童書を借りた。それがめちゃくちゃ良かったという日記。

 

まず自分で読みながら意味を考えて、わからなかったら読み返したりする。そのあとで解説を読む、という読み方をした。

詩ってただ読むだけじゃ漫然としちゃうんだけど、解説のおかげで自分では気づけなかった視点や補完知識を教えてもらえて理解しやすい。
ただ、詩の受け取り方ってやっぱり人それぞれでは?解説されることで自分の解釈が狭まってしまっているのでは?という懸念もあった。
だけど、狭められることより広げてもらうことの方が多かったな。
「生きる」、何度も読んだことのある好きな作品だけど、解説もとても良かった。
ずっと「こと」で終わる中、最後から2番目に不自然に入る「あなたの手のぬくみ」は第一連に返ってたのね。なるほどね…。

 

あと「あくび」の解説。
四十のぼくと十のきみ。この2人が七十と四十になったときも青空の下であくびができるといいなという詩。
どういう関係かは想像の自由だけど私は親子だと思った。
読んでいて「そうだな、未来もそんな風にすごせていればいいな」と漠然と考えただけだったんだけど。
解説に
「あくびができるような空の青さとは実際に澄んだ空のことかもしれないし若者も老人ものんきにあくびができるような平和な日々の象徴なのかもしれない」
という感じのことが書かれていてすごく胸にささった。
一人では平和のことまでは想像できなかった。
今の時勢のせいもあり、40年後がのんきでいられる世界かどうかってすごく不安で、そうなっていてほしいと本気で願って泣いた。
初めて読んだ作品の中では私はこれと「これが私の優しさです」がめちゃくちゃ好きだった。

 

逆に、気になった表現が解説には一切触れられてないということもあった。
解説もすべてのフレーズを説明しているわけではないから当然なんだけど。
ただ、私と解説者で大事だと思った箇所が違ったんだなーと思う。
解説が無い分自分でこの意味を考えたいし、この本の読み方として単に解説を受容するだけじゃなく考えながら読めてて良いじゃんと思った。
「これが私の優しさです」も最後の箇所に何も触れられてなくてマジ!?と思ったので1人で噛み締めようと思う。

 

この本はシリーズがたくさん出てるから他のも読んでみたくなった。宮沢賢治とかいいかもしれない。

谷川俊太郎は現代詩だからまだいいんだけど、もっと前の時代の人の作品になるとなおさら解説がありがたくなるなぁ。

 

話変わるけど、児童書とか子供向けの本ってかなり面白い。
未知の知識って無限にあるから児童向けのわかりやすい本楽しい。
絵本も好きだし図書館の児童書コーナーずっといられる。(一般の棚も行くけど)
他に最近気に入ってるのはこれ。
いきものづくし ものづくし
https://www.fukuinkan.co.jp/ikimonodukushi-monodukushi/

 

全12巻だけど1冊ずつは薄い。薄くて手軽な百科事典と言う感じ。大人も知らないことがたくさん載ってる。
めちゃくちゃでかい。
デカいのがメリット(迫力がある、見やすい)かつデメリット(持ち運ぶのも保管するのも邪魔)である
内容がとても良い。

 

各巻ジャンルがバラバラのテーマが7つあって、見開き1ページに収まってる。
絵を眺めるだけで楽しい。知らないことがわかって面白い。
さらに付録に解説本がついてるから、もうちょっと詳しく知りたいときはこれで補足もできる。
たとえば虫に興味がわいたとして、その巻には他に虫のページは無いんだけど別の巻にはあるからそっちが読みたくなったりする。
興味のとっかかりができやすいうえに、深堀りしたくなったときの動線まで引いてくれてる。もっと知りたくなったら専門の本探せばいいし。

 

去年ド田舎に引っ越したけど、前住んでたところより図書館は行きやすくなって嬉しい。図書館にいると生きてるって感じる。