オタク長文・ログ

オタクのチラシの裏。書いてる人 わらびもち

初めての同人誌作りとサークル参加の日記

サークル参加してみようと決めたきっかけは、4月の大逆転裁判1&2の移植発表だったと思う。
発売は7月。そしたら次の法廷(11月)絶対祭じゃん!私も自分の看板で参加したい!と思った。

二次創作してみようと思って専用アカウント作ったのが1月。
そこからちまちま書いてて、これまとめてもう少し足せば本にできるなと思った。
だから同人誌が作りたかったわけじゃなくてサークル参加してみたいが一番の動機だったんだよね。本は参加のための道具というか…

書き始めた時は全然本にするつもりなくて、完全に移植がきっかけでの発想。本作りたい気持ちは一切無かった。この下手な文印刷したところでどうするんだ…?って感じ。
(普段は自分の文を下げる発言は避けてるけど日記なので出るよ)

ただ、同人誌を買うのも読むのも即売会も大好きだった。
サークル参加の人たちは一般と違う楽しさがあって羨ましいけど自分には別世界の話だと思ってた。
けど、なんか状況的にできそう?と思ってしまったのでやってみることにしてしまった。
うまくなったら…とか言ってたら一生できないし、そもそも自分に二次創作いっぱいやるぞ!小説書くぞ!という気概は無い。読み専が気まぐれでちょっと書いてみてるだけだからたぶん上達するほど書かない。
そんな中で、サークル参加に挑戦する機会は今を逃したらもう来ないと思った。一生に一度チャンスだ。
あと、オタク経験値としてやっとくのもありじゃんと思った。
作り方なにもわからんけど、今から調べたり準備すれば11月には間に合うでしょっていう算段。
赤ちゃんクオリティの本しか作れないけど、当日必要なものを机上にそろえて着席してることだけを目標にした。

それとコロナで参加サークルも部数も減ってる中、コロナだから増えるサークルがあってもいいじゃんという気持ちもあった。コロナで引きこもってたから文章を書くことが増えた人間なので。

 

■印刷所
ごく少ない数しか刷らない。装丁は知識無いからこだわりなし。となると一択。めちゃくちゃ安い。
https://www.chokotto.jp/
10営業日前コースを締め切りと設定して、まず入稿フォームを確認した。ここがゴールだ。

表紙と本文の紙を選ぶわけだけど、紙の名前と説明見ても何もわからん。
紙見本取り寄せた。(メール見返したらこれが6月19日)
手持ちの同人誌と見本を見比べて、これこの紙だな~とかこの紙使ってる人多いな~とか確認するの楽しかった。

どうやら他の印刷所さんはフォローの手厚いところもあるらしいけど、ここはそういうのは無さそう。
その代わりシステムがめちゃくちゃフォローしてくれるようになっていてすごくありがたかった。
「同人誌」にチェック入れると「宅配搬入だよ、納品はイベントの搬入日指定してね」って教えてくれる。
(この時点の私「直接搬入と宅配搬入って何?」)
トナーの剥がれの可能性あるからPP加工したほうがいいよって教えてくれる。
(じゃあします!)
表紙データのぬりたし足りなかったらエラーで教えてくれる。
(わかりやすい!)

入金がちょっと面倒だったのと、入稿入金確認メールが来たらそのあとは発送まで連絡なしだったのは不安だったけど、値段考えたらこんなもんなんだろう。
印刷所によっては細かく確認の連絡くれるらしいけど、ほかを使ったことないから比較ができない。

 

■本の中身
7月に出た移植版をクリアしたあと、1作は新しいのをネットに公開してもう1作は書きおろしをしたかった。つまり2作新しいのが必要だった。
移植版を亀の歩みで進めていたら締切迫ってきてて慌てた。書くの遅いのわかってるから。

のこりはすでにネットに上げてたやつの再録なんだけど、読み返して修正するのが苦痛だった。

下手くそな文を何度も読むのがつらい…。
だけど、書いて数か月経ったやつとかは意外と?おもしろいじゃんと思えて良かった。
同人誌作ろうとしなければ積極的に読み返すことは無かったから、こう思えただけでも作った意義があったな。
ここで過去作を好きと思えたから「せっかくだから印刷しとこう!」って前向きになれた。

あと絶対しょうもない長文あとがきは書きたかった。書いた。

 

■表紙
えっどうすんのこれ。
有料でテンプレート配布してる人もいるけど豪華すぎて内容に見合わない。

デザインのコツ記事みたいなの読んだりしつつずっと画像をいじっていた。
あと、こういう風にデザインしたらいいよって情報があってもそのとおりの画像作成や操作ができないんすわ。
同人誌作成、赤ちゃんにすべての技能を求めてくるからムチャ言うな~~って感じだった。

最初キヤノンのこれで作ってた。
https://cweb.canon.jp/pixus/special/room/doujin/sampleitem06.html

あとからこの素材サイトを知って、締め切り直前に作り直した。
https://unsplash.com/
新しい方が好きだから作り直して良かった!

 

■ページ割り
前に試しにコピー本作ったときにお世話になったこれ使った。
https://www.izuna.sylphid.jp/izuna_web_mobile.html

 

■データ入稿
必要なデータはpdfだったんだけど、pngを変換したらサイズが変わっちゃって大混乱した。
正直一番の壁だった。赤ちゃんには酷。
変換サイトいくつか当たる中でサイズそのままでできるところ見つけて解決。


■反省
自分で画像作成したページにノドの概念がない。読めるからセーフだと思ってほしい。
「拙いところだらけですが~」って書いてるあとがきのページをミスってるんだよな…。

遊び紙は本文ページ数には入らないとか表紙1234とか学習した。

 

 

でもこんな一生懸命作っても誰も買わないかもな~ばっかり考えてた。

この本作る意味ある!?→元々自己満足だから意味なんてない!意味を考えたら負けだ→でもやっぱり作る意味ある?って考えちゃう…のループに陥っていた。
申し込んだときはもっと楽しげな気持ちだったはずなんだけど、軽率にイベント申し込んだことを後悔してた。
「自己満足だから他人からの評価は気にしない」と思ってるものの、頑張って作ったのに誰からも見向きもされなかったら普通に悲しくなるでしょ…。
入稿翌日がSideMのライブだったんだけどそっちの相互さん(いっぱい同人誌作ってる)に状況説明して、イベントいくのめちゃくちゃ怖がってる話をしてしまった。
「私の本なんか誰も買わないよ~」とか言ってた。ライブ前にする話ではない。

通販は需要無いと思っててする予定が無かったんだけど、ありがたいことに「イベント行けないけどほしい」とおっしゃってくれる方がいたからすることにした。
ここで注文してくれる人がいたからメンタル無敵になれました。イベントで1冊も売れなくても通販してくれた人たちがいるからね!

イベントまでに必要なものを買いそろえて、家の机で一通り設営してみたりしてキャリーに諸々詰め込んで当日。
本はちゃんと会場に届いていた。本当にできててすごい!
無事に設営もできてよかった…写真撮ってすぐ布かぶせたけど(開場直後は買い物タイムなので)
ここで当初の目標「当日必要なものを机上にそろえて着席してること」は無事達成。やったぜ。

入場で長時間並ばなくていいし、人が少ないうちにさくっと買い物済ませられるのはサークル参加最高!
残り時間がほぼ暇なのはわかりきってたから買った瞬間からスペースで読んでた。すぐ読めるのたのしいし自分の机と椅子あるの楽だな。

 

手に取ってくれる人、ありがたいことに思ったよりめちゃくちゃ多かったです。
買ってもらえるだけでめちゃくちゃ元気出ました。
普段ネットで読んでくれてる人もありがたいんだけど、紙の本わざわざ買うってまた別のハードルだよね。
Twitterでだけ会話してたフォロワーさんと会えたり、声かけてもらったり差し入れいただいたりとかして。
もっと全然見向きもされないと思ってたので、なんだ世界って優しいんだなlove…になりました。みんな赤ちゃんに優しいね。

いつも読む買うばっかりだったのに作る売るほうをやってみれたの良い経験になった。
boothの売る側の仕組みもちゃんと知れた。みんなちゃんと手数料上乗せしてくれよ!
上手い人たちみたいにたくさんの人に読まれることは無いと思うけど、このぐらいの規模でなら私もやっていけるんじゃんと思った。
申し込んだときは最初で最後のつもりだったけど、またいつか出られたらいいな~に変わった。あと、まだ書くことを続けるならちゃんと上達したいな…。

 

同人誌作るのもサークル参加するのも通販するのもやる気があればどうにかなるんだなって学んだ。
専用アカウント作る前の私に「11月にサークル参加して同人誌作るし、買ってくれる人はいる」って言っても絶対信じないな。